緑静亜樹と朽木光介を左右に配置し、「あまりに優しくて、だから面倒だと思っていた。」を記入したバナー絵。 緑静亜樹と朽木光介を左右に配置し、「面倒な人だと、思った。」「それでも、優しいと思う。」を記入したバナー絵。 緑静亜樹と朽木光介を左右に配置し、「面倒な人だと、思った。」「それでも、優しいと思う。」を記入したバナー絵。

カラスの尾羽

  • ※性被害者有り(性描写なし)

静かな優しさに触れた、あの日の物語。

 いつも笑顔で人のいい少女・緑静(りょくせい)亜樹(あき)は、その実一人の友人以外どうでもいいと思っていた。どうでもいいからこそ優しくあれる。その程度でのらりくらりと日々を過ごしていた亜樹。ある日友人に頼まれ、彼女と親しくなろうとする少年達との場に付きそう。珍しくその付き合いが続く中、無口な少年はなぜか亜樹の側に居続けた。

 同じく付き添いの為か友人とは距離をとる少年と、亜樹は時折言葉を交わす――

これは、一人の少女が、静かな優しさにふれた日々の物語。

目次

  1. * * *
    1. カラスの子
  2. 高校一年生、秋
    1. 1. 面倒な時間
    2. 2. 分かりづらい人
    3. 3. きっと面倒な人
    高校二年生
    1. 4. 繊細?
    2. 5. 言い訳
    3. 6. 話かけづらい?
    4. 7. 増えていく
    5. 8. 青
    6. 9. 不得手
    7. 10. はじめて
    8. 11. もう一度
    9. 12. 謝罪
    10. 13. それだけ
    11. 14. 物好き
  3. 高校三年生
    1. 15. 花祭り
    2. 16. 偶然
    3. 17. 言葉
    4. 18. 理解できない
    5. 19. それでいい
    6. 20. 有難う
    7. 21. 空白
  4. 十年後
    1. 22. 貴方の未来に、

イラスト