2021年2月振り返り

(2021年に別所で投稿したものを再掲したものとなっています。)

 2月の振り返りです。前回はこちら。

 ちなみに、うっかりソシャゲとマイクラにはまってしまって読書や絵があまりできていません。仕方ないですね。

1.今月の創作

 前回言っていたアンソロジー破戒没原稿を手直しして投稿しました。また、予定していなかったんですがバレンタインにじんしろを投稿しました。

執筆完了・公開:「君に渡せるチョコレートの、約束を。」

#4 君に渡せるチョコレートの、約束を。 | 不器用な僕等の話 - 空代の小説シリーズ - pixiv
華やかなコーナーは、特別な色がある。イベント用に作られたその場所は手を変え品を変え年中よくあるものだけれども、あれは少し特別なものだ。贈答品だから当然でもある。 節分のように食品コーナーに作られてそのまま普段の食事と一緒に買うようなものでは...

 こちらは、シリーズ「不器用な僕等の話」の二人がお付き合いした後、はじめてのバレンタインを想定した小話となっています。肉体的接触が一切ないけれども随分甘いお話となったので満足です。
 私は現代物だと学生カップルが多いので、成人カップルは珍しいかもな、とふと思いました。ファンタジーだと逆に成人カップルが多いんですが、きっとファンタジーでは世界の空気に触れやすいのが大人なのでしょうね。逆に、現代物だと設定とかを説明する必要がないかつ職業的な制限も面倒がない学生物を好むのかもしれません。
 男女カップルと違いピクシブ公開になっているのは、一本の話ではなく小話などが多いからですね。長期スパンになりますが、彼らもひとつの流れを書き切りたいです。それはそれとしてこういった小ネタは好きなので、気楽に楽しめました。

修正完了・公開:「修理屋ミスタと時を食べる柱時計」

推理小説読み切り集(空代) - カクヨム
シリーズになりそうだけれどひとまず読み切り短編集。

 先月話題に出した没原稿をようやく手放せることになりました。タイトルは悩みましたが、面倒なので最終的にぶんなげました。いつものことですね。
 アンソロジー寄稿予定で書いて没にしたのですが、アンソロジー参加にあたって題材から「シリーズで既になにかあった示唆をいれておこう」と考えたことと、アンソロジーのイメージから普段の文体よりも海外ミステリを思わせる文体を目指した作品でもあります。実際どうなったかはちょっと自分でもわかりませんが、色々と面白く書きました。
 本来寄稿で採用する場合は構成を変えて書き直す予定だったのですが、没となって自分の場所にとなると構成は変えずに結末を変えることにした、というのが面白く感じています。そのお題ならそうするけれど、私の信念上その結末はしないんだ……というものがあり、逆に構成はさほどこだわらずさくさくすすめてしまうところがあるんですね。「寄稿先」「自分」とまた違うところがあるようです。趣味を大事にできました。気が向いたら彼らの出会い編も書いてみたい気持ちもありますが、探偵記録者シリーズやじんしろのことがあるのでなかなか優先順位としては難しい気もしますね。

 来月はなにを書こうかな、というのは浮かんでいません。最近人様の作品を読む時間が取れていないので、そちらにあてるのもいいかなぁと思いつつ、書くものも気が向いたら整理していきたいですね。まったり期間なので書かなくても焦らないようにしたいです。
 ……今月やったことまとめつつ、つい「なにもしていない」と焦ってしまっているので無理な気もしますが。やっていないわけではないのになんだか焦る癖があります。難しいですね。

・アナログ絵三枚完成
 四枚完成させたかったんですが、無理でした……。冒頭に言ったソシャゲとマイクラですね。あとそれ以外でも怠惰でした。仕方ないです。それでも三枚描いたのでよかったと思っておきます。休日がいつもより多めの月だったはずなんですがね……。
 とりあえず今回も試行錯誤をしていました。

 今回は
・私はあまり色数多いものを扱えない
を意識しながら描きました。同系統の色で、あまり無理しないように意識したイメージですね。
・水彩なので上から色を置くことは難しい
・色で表現する場合、主線をペン入れするものはどこにどの程度使うか意識する
・密度の差をつける
などを頭の片隅に入れられたらいいな、と思っています。参考の絵を眺めると勉強になりますね……。特に、メインの人物を色で表現して、背景をペン入れで表現するという形式は自分にはなかったものなので非常に面白かったです。
 ただ、どうしても絵の密度は課題でもあります。興味深いのは真正面より顔を隠す表現や怪しい雰囲気が増えているあたりですね。過去に「文章を書くように絵を描く」をしたときもそうなのですが、物語を詰めようとしてなんだかちょっと怪しかったり暗い雰囲気が増えるようです。ポジティブな表現をめいいっぱい詰め込んだようなものも描けるようになりたいな、と思いますが、絵はあくまで過程なところがあるので、結論のハッピーよりも増えてしまってもしかたないかもしれませんね。
 ごちゃごちゃ描くと雑さが目立ってしまうのと、書き込もうとして密度にメリハリが消えてしまう癖もあるので気を付けたいです。

2.今月の本・ゲームについて

【漫画】スポーツ・ダンス・情熱・競技
ボールルームへようこそ 10 (講談社コミックス月刊少年マガジン) https://honto.jp/netstore/pd-book_30043651.html
【漫画】ファンタジー・食事・ダンジョン
ダンジョン飯 10 https://honto.jp/netstore/pd-book_30778851.html
【漫画】友情・仲間・科学・雑学
Dr.STONE 9 (ジャンプコミックス) https://honto.jp/netstore/pd-book_29432824.html
【漫画】美術・芸術・大学
ブルーピリオド 9 (アフタヌーンKC) https://honto.jp/netstore/pd-book_30687031.html
【ゲーム】推理・学問
ライアートリック ~本格推理・心理学アドベンチャー~ | anabasis https://booth.pm/ja/items/2263450

【本】災害・防災・猫
どんな災害でもネコといっしょ ペットと防災ハンドブック https://honto.jp/netstore/pd-book_28918561.html
 「どんな災害でもネコといっしょ ペットと防災ハンドブック」については、hontoさんの電子書籍にて半額だったので購入したものです。いろいろ現実にあったことを考えて気分が凹みましたが、大事なことでもあります。
 紙であった方がいざというときお守りになるかな、と思ったので、後日紙でも購入しようと思います。さらっと読めてポイントをまとめてくださっている本ですね。細かく防災を知るならここからさらに書籍がいるとは思いますが、ペットのことを考えるという点では非常によくまとまっています。ちなみに犬バージョンもあるようです。

3.今月のコラム:私がゲームに求めるもの

 度々言っているのですが、私はゲームに「成功報酬」を求めています。それは単純な部分で言えば「プレイヤーの行動で主人公や他キャラクターにポジティブな結果になる」というものです。誰かを救うのだったら救われてほしいですし、なにかを目指すのなら報われてほしいと思っています。
 私はもともと感情が揺さぶられがちなところがあり、ストレスが多い作品に消耗しがちです。ゲームをプレイするとき、消耗するためではなく楽しむためにプレイするので、あまりややこしいものは求めていないんですね。
 推理ゲームなら謎が解けてほしいです。学習系なら知的好奇心が満たされたい。たとえばプレイヤーの行動した結果それが悪い結果だとか、誰かからなじられるとか、そういうのは求めていないんです。プレイヤー=主人公、という代入もしません。しかし代入しないから主人公はどうでもいい、ではなく、見守ってきた主人公が報われてほしいと願います。
 突然放り投げられるような結末は苦手です。もしくは断罪されるようなものは怖いです。メリバではなく決着と納得が欲しいと思っています。世の中しんどい話が人気なのはわかっているので、これは私の趣味嗜好でしかないんですが。
 ただ、だからこそ自分も話づくりが難しいなぁと思います。今月更新したお話とか、こう、推理物だと題材などで納得が難しいものが多いじゃないですか。推理物だけでなく、そういう、なんらかの書き手の意図があるわけで。純文学系の作品もすっきりしませんし。
 ただ、これは私の趣味嗜好なので、自分で納得させればいいなとも思っています。「この話はこの部分を楽しむ」という個人的なものですね。そしてゲーム(TRPGなど)を扱うときはこれ、とか、このお話ならこう、というように、ご褒美設定を明確にしたいなとも思っています。
 私はゲームのような、プレイヤー(第三者)がなんらかの手間を使って愛着をもってしまうようなものなら「プレイヤーを否定しない」「主人公にポジティブな結果を与える」「救いたいと思ったものは救われてほしい(=救えなさそうなものはできるだけ描写を削って努力する時間を与えない)」「わかりやすく、手間を減らす」が好きなんだろうなあと思っています。あくまで娯楽として楽しみたい、という考え方ですね。まあ推理物とか、求めるものは前述したように作品によって変わるんですが。
 どういう形であれ、放り投げられて途方にくれてしまうのは苦手なので、ご褒美があるゲームがしたいなあと思っています。

 そんなこと言っていますが、自分の書いた文学系短編で放り投げられた心地になったと感想頂戴したりもしたのでままなりませんがね。自分と人は違う、考えるなにかになってほしいなと思った作品ですが、難しいです。
 ご褒美設定、あまり意識しませんが作品作りで考えるきっかけにもなるな、と思いつつ、自分の趣味を自覚して選んで出会っていきたいですね。

 時間泥棒なのでやる機会が少ないですが、楽しかったものを紹介するときのポイントを考えるのにもいいなぁと思いもします。視点を意識していけたらいいな、という雑談コラムでした。

(初出:2021/02/28 再掲:2023/02/19)

タイトルとURLをコピーしました