※書影の許可が申請しなければならなかったので、雰囲気だけ寄せています。
模写になりきらないふわっとニュアンスに留めていますが、問題があった時には画像を無くしてタイトルのみに修正するかもしれません。(書影がない時のデザインがまだ決めきれていなくて……)
「ごちゃごちゃ」した絵の描き方 好きなものを好きなだけ詰め込んだ密度の高いイラスト(著・TAO 様/翔泳社)
TAOさんの『「ごちゃごちゃ」した絵の描き方 好きなものを好きなだけ詰め込んだ密度の高いイラスト』読了しました!
元々オンライン講座も受けていた大好きなイラストレーターさんの本だったので購入したのですが、とてもよかったです。
正直、オンライン講座もあるし、こちらは簡易のものかな……と思っていたのですが、相変わらず言語化が丁寧にされた内容でした。
そういうわけで、簡易に紹介も兼ねて感想記事を立てました。魅力など、個人的な見解を残していきます。あくまで一個人のものですのでご了承ください。
丁寧なメイキング
描いていく手順について丁寧に言語化し、ステップを説明してくれています。
個人的にこの方の素材の使い方が非常に勉強になると思っていて、そのあたりがやはりわかりやすいです。
また、動画の講座でもあった資料との向き合い方についても記載があってよかったです。自分は背景の基本的なイメージが難しかったので、この部分が特に動画で嬉しかったので……。
モチーフの選び方などにも言及があり、わかりやすかったです。
モチーフのと向き合い方
背景を描いていくにあたって、描きたいものが明確な場合はあまり必要ないかもしませんが、「描きたいけれどもうまくイメージが固まらない」「全体のイメージはあるけど細かくアイテムを選べない」というタイプにはまず「とっかかり」をくれて、この部分が魅力的に思えました。
どういう基準でこのアイテムを選んでいるのか、こういうアイテムは絵に対してどんな効果があるのか。
モチーフの説明だけでなくパーツカタログとしてもあり、アイデアのお守りとして魅力的に感じました。
オンライン講座との違い
折角オンライン講座を受講したので、個人的な見解を残しておこうと思います。
あくまで個人的なので人によって違うとは思いますが……。
・実際手を動かして絵を描く時は、初心者は講座の方が手を動かしやすい
・モチーフ選びの思考をする時は、書籍の方がわかりやすい
・実際手を動かして絵を描く時は、初心者は講座の方が手を動かしやすい
実践については私が初心者(絵を描いては来たし背景講座を別にしたこともあるが、実際活用できていないイメージがわかなかったタイプ)なのが大きいと思いますが、オンライン講座の「順番に一つずつ説明を追いかけて、動画を見ながら手を動かせる」という環境はわかりやすく、模写がしやすかったです。
本についてもわかりやすく説明してくださっていますが、「そもそもメイキング元の絵の情報量がめちゃくちゃあるので初心者には見ただけでちょっといっぱいいっぱいになる」ことがあるかもな、と。ごちゃごちゃした絵を描きたいけれども、一発目の練習には難易度が高い。
講座をやっていたのでイメージがおいやすかったですが、多分初心者は「ちょっと自分には難しいな」と感じやすい気がします。ある程度絵に慣れた人は別だと思いますし、説明は十分丁寧なんですが。描き手の背景向き合い体力的な問題ですね。
内容自体は本当にポイント押さえているので、実際やってみたら多分そこまでしんどいことはないとは思います。でも、難しいなって思ったらオンライン講座をおすすめしちゃいますね
・モチーフ選びの思考をする時は、書籍の方がわかりやすい
モチーフについては、どうしてこの素材を選んでいるのかというのがわかりやすく、参考資料との向き合い方としても書籍の方が情報が多く感じました。
オンライン講座の方は描くことに特化している感じですね。
資料集めについて丁寧に説明してくださり実践できるのがオンライン講座の強みですが、TAOさんがそのアイテムについてどういう印象を持っている・どういう使い方をしている・どういうポイントで選んでいると、いった点を見ることが出来て凄く満足感がありました。自分も資料集めや資料に対する感性とかの言語化を頑張らなければな、という気持ちです。
最後に
基本的にハウツーやメイキングは「好きな絵描きさんのものを選ぶ」のがはずれがないなと思っているタイプで、イラストが紙で拝見できるのも含めて大好きで満足な結果です。
そしてそれ以上に、このTAOさんというイラストレーターさんのメイキング、思考の言語化が凄く自分にはマッチしていて嬉しいものでした。
オンライン講座を受けていたもののファンとして本が欲しいという気持ちで購入しましたが、どちらもあわせて自分には糧になった形です。
自分には遠く見えるようなものでも、一個ずつ向き合っていく方法をくださるようなものが大好きで、なにかとっかかりがほしいなという形もお薦めしたいと思っています。
パースとかの説明はあっさりです。それでも簡単に説明がありますし、多分めちゃくちゃ細かいよりも初心者な私にはこの段階くらいからが十分勉強になる気持ちでした。
とはいえがっつり技法に向き合い方向けというとちょっと違って、この画作りをするための向き合い方、という意味でお薦めの書籍です。
本当この方の絵が大好きだし、絵が大好きな人の説明が咀嚼しやすいの拝むしかない~~~~~! 個人的にめちゃくちゃお薦めです!
おまけ:TAO様のオンライン講座
(2023/11/01)
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