装丁と序文
装丁
ブックカバーはあこがれですよね!!
フォントの格好良さが全面に出た格好いいデザイン。箱側の色が白ベースなの、白銀の鎖をイメージして凄く好きです。破戒だから鎖って言うのはありますが、PVでみた鎖の演出が大きいので個人的にはPVセットでの装丁のイメージが絡まって格好いいと興奮しています。中も格好良いし背幅もあるし二段組だし装丁の時点で大興奮ですね!
序文
そして早速中身です! 序文は主催が主催らしいといいますか、ご本人は『格好付けた』とおっしゃっていますが言い回しといい視点の掲示といい、非常にしっくりきました。格好良いなあという感想はもちろんのこと、主催の文章だなぁとにこにこですね。
個人的にミステリーは格好付けてなんぼでしょ、なところがあります(もちろん、作風によりますが)。なので最高ににこにこ読みましたね。
さて、みなさんはノックスの十戒をご存じでしたでしょうか? 有名な文言ではありますが、出会う機会がなければ出会わない単語です。私自身、この単語と出会うまでは結構時間がかかりました。出会うきっかけは人それぞれ、感じ方もひとそれぞれだと思います。
ノックス自身も「どうしてこんなことを考えたか」などと言っていたとあるこの内容。名作でも遵守されないものも多いものですが、ミステリー作品で愛された概念であるとも言えます。私自身は、「読者にイーブンであること」を非常に好むので好きな概念ですね。
この概念を題材に、しかし「たった一つだけ」破るというテーマアンソロジー。その序文として非常にわくわくする内容でした。そう、このノックスの十戒自体、格好付けるには非常にもってこいの題材だとすら思っています。
まるで読者への挑戦状のようなわくわくする形式ではじまっているので非常に興奮してしまうのも仕方ないことです。さあ、ページをめくりたまえ! というような幻聴(幻文?)を胸に次へと進むのでした。
(いれそこねましたが、「彼が思い描いた」から最後までの一文がとても好きです)