(2021年に別所で投稿したものを再掲したものとなっています。)
今月の「読んで好きだった本まとめ」です。今回はクリアしたゲームも含めますね。敬称略。
前回のまとめは
となっています。2月振り返りも関連記事なのであわせてどうぞ。
二次創作垢(@9_kan_ya)で公開・もしくはこれから公開予定の画像を掲載しています。さくっとまとめ。
ボールルームへようこそ (竹内友 )10巻
相手にあわせることに特化した主人公が、ダンスの中でぐんぐん成長していく話です。ダンスってスポーツなんだ! と実感させられるくらいものすごく力のあるスポーツ漫画です。登場人物の魅力もさることながら、ダンスの描写が非常に胸に来ます。
とにかく、画力と情熱でぶんなぐられる作品です。今巻は釘宮さんに持っていかれました。プロの世界にいない自分のような、趣味で楽しんでいるだけの人間でも、それでも釘宮さんの言葉が刺さって……わかる、なんて言ってはいけないと思いながらも、わかる、と言ってしまいたくなるような共感を得てえぐられました。
あまりにもすごく、しかしこの巻に対してどういえばいいかわからない……レビューができずに感想もうまく形にならないまま呻いていますが、どうにかこの言葉を形にしたいです。すごい……すごいしか言えない。本当に圧倒されます。とにかく見て……。
honto:ボールルームへようこそ 10 (講談社コミックス月刊少年マガジン) https://honto.jp/netstore/pd-book_30043651.html
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ダンジョン飯(九井諒子)10巻
ファンタジー飯というジャンルといえばいいのか。ダンジョンの生物を食べながらダンジョンを進んでいく主人公たち。食事が好奇心をそそり、わくわくしながら読める作品です。……が、どんどんその「ダンジョン」というブラックボックスが紐解かれていくといいますか、ファンタジーの不可思議を知識欲に結び付けるというか、あまりに世界が出来ていて圧倒されます。
面白いなーで見ていたものがなんだかどんどん不安を帯びていく……。といっても絶望を楽しむ話ではなく、あくまで登場人物たちが歩む姿を楽しむのですが……どうなっていくのか本当にわからない。どうなるの。これ、どうなればいいの……?
主人公たちの目的、ひとつの願いはわかりやすくそちらが叶えばと願うことができるので置いてきぼりにはされないんですが、それとはまた別の中で「どうなるの」が多くて、すごいです……。
見守るしかない……なにもかもわからないけれどただただ面白い……。この方の短編が好きだったんですが、長編でも圧倒的漫画力でひたすら眺めるしかない心地です。なにこれどうなるの……。
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Dr.STONE(稲垣理一郎(原作),Boichi(作画))9,10巻
画像の叫びがそのままといいますか。ネタバレを念のため避けますが、あまりにも興奮する展開に叫びました。なにこれ凄い。最高に素敵すぎますね。この原作者の方が描いたアイシールド21という漫画が大好きだったんですが、本当この人の話づくりがすごすぎる……。こんなの興奮するしかないじゃん、大好きすぎるじゃん、と内心叫びながら読みました。
ネタバレあまりないかなと思う場所だと、新キャラがなかなか愉快な人でした。「女性は誰でもタイプの違う美女」というスタンスはすごいなぁと思いつつ、別にそうであれとは思わないのですが、私はニッキーさんが大好きなので彼女を美女に食い込ませているところが好きです。当たり前に言ってくれてありがとう。ニッキーさんは美人ですよ。めちゃくちゃかわいい。
ニッキーさん、美女じゃない扱いをほかの人にされたときに「本当のこと言うんじゃない」っていって突っ込むんですが、内心はどうであれそのあっさりといえちゃう強さとか、そんな彼女をしり目に言いきっちゃうところ最高ですね。にこっとしました。にっこり。
honto:Dr.STONE 9 (ジャンプコミックス) https://honto.jp/netstore/pd-book_29432824.html
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ブルーピリオド(山口つばさ)9巻
これも画像以上に言えることがなく……。美術に生きる姿を描いた作品です。そしてそれをエンターテイメントとして昇華しているのすっごいなと思います。あまりに刺さるしあまりにしんどいしあまりにきっつくて息も絶え絶えになりながら、息継ぎをするように少しずつ読む作品なんですが、それでも面白くて読むのを断念できないくらいにエンターテイメント。すごいです。
今回もしんどいし怖いしってなっていたので好きな癒しの子を絵にして逃げたくらいなんですが、本当、本当あまりに……。息苦しい気持ちと怖さにどうしても胸が苦しくなりますが、それでも大好きです。刺さりすぎる。
honto:ブルーピリオド 9 (アフタヌーンKC) https://honto.jp/netstore/pd-book_30687031.html
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ライアートリック ~本格推理・心理学アドベンチャー~(アナバシス)
表情の嘘を見抜くゲーム。ゲームをしながら表情について勉強していくようなシステムです。推理ゲームですが、学習ゲームに物語がついてきた印象になるくらい知識の入り口となってくれています。参考文献とかコラムてきなものがあるゲームなので、製作者のやりたいが詰まっている印象を受けます。
画像に書いたように、少しデリケートな題材があります。そのためジョークに笑うよりもちょっとはらっとしちゃうのは私の神経質なところですね。いろいろと考えさせられる箇所が多い、興味深い題材のゲームです。
イラストを描いていらっしゃる方が本当好きな方で、この感想絵描くときも理想と現実の差に死にそうになっていたんですが(漫画とかだとキャラとしての概念で見れるものの、イラストレーターさんの絵が好きすぎてそっちに引き摺られすぎた)、表情を題材にしたゲームだからこその表情の描き分け、そして動く姿が最高にそそられます。
ゲームシステムの動きも面白いんですが、ちょっと周回があまり想定されていないのかな? という形なので取りこぼしがあるため、また時間をあけたらプレイしたいなあと思っています。続編が絶対出るだろっていう終わり方だったので、どうなるの……というのが正直な気持ち。本当色々興味深いです。
蛇足ですが、自分のキャラの表情が概念的にあってたんだなーと思えたのも収穫でした。そういう「こういうのがあるんだ」と知るとっかかりとしても面白いゲームですね。ヒロインと刑事さんが好みでしたが、動いているの見るともうみんな好きになっちゃう……仕方ないですね……。
ライアートリック ~本格推理・心理学アドベンチャー~ | anabasis https://booth.pm/ja/items/2263450
(初出:2021/02/28 再掲:2023/02/19)